障がい者施設の防災

藤沢市で工事中の障がい者通所施設の「湘南むぎばたけ」の現場ですが、
先週は、建築、消防、神奈川県の検査を行いました。



消防検査の様子↑

工事はもう少し残りがありますが、無事各検査を終えることができました。

設計時より、お施主様からは災害時に防災拠点になるようにしてほしいとのご要望をいただいておりました。
利用者の方が、よそに避難をしなくても良いように、様々な災害時対応を施しています。



屋上には太陽光発電装置を設置し、蓄電池を設けています。
また、電気自動車の充電スタンドを設け、停電時には、電気自動車からも電源が確保できるようになっています。




また、植栽帯のなかには災害用トイレが2台設置してあります。
マンホールの中には、組み立て式の簡易便座とプライバシー確保のためのテントが収納されます。



先日の朝日新聞にも、災害時のトイレに関する記事がありました。



快適とまでは行きませんが、断水時でも使用できることが大切です。
避難場所では、障がい者の方が使いやすいトイレがなかなか無いのも事実です。

他にも、受水槽がありますので、水の確保もできますし。建物の構造も耐震性能を割り増ししてあります。

移動が困難な場合が多い事が予想されるこのような障がい者施設に、災害時対策は必須だと思います。



お知らせです。

今まで「横浜事務所ブログ」として本ブログを読んでいただいてきましたが、4月から「福祉研(障害者)ブログとして、より障がい者施設の事を中心に書いていくことになりました。
今後も、さまざまな情報を発信していきますので、引き続き読んでいただけると幸いです。

今後とも、よろしくお願い致します。








岩谷学園7号館の引渡し

昨日は、横浜市西区で工事を行っていた学校法人岩谷学園の7号館の引渡しを行ってきました。



7号館には、「Artistic B」というエステやネイル・メイクと美容師養成の専門学校が入ります。
1階には、カ学生の店「felice」も入ります。

全体を白を基調として、赤やダークグレーといったモノトーン調でデザインをまとめました。



エントランスの正面には、シルバーの壁に「Artistic B]のロゴを配しました。





2階の教室兼ホールでは、学生の発表会や様々なイベントに対応できるよう3部屋が可動間仕切りで仕切られています。



上階の教室です。



階段室の壁はシルバーと赤です。


ところどころ結構大胆な色使いをしていますが、内外装ともに統一感があり、良い感じにまとまっています。

設計は、プロポーザルで弊社を選定いただき、ようやく完成の運びとなりました。
長いようで短かったです。

ご指導、ご協力いただきました学校法人岩谷学園の岩谷理事長をはじめ、学園関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。また、施工を担当した株式会社ナカノフドー建設様、ごくろうさまでした。

春、学生の皆様がお使いになり、建物も生きてくると思います。
楽しみです。


「Artistic B」のHPはコチラ→http://www.artisticb.ac.jp/ 




山王台風の子こども園の引渡し

今日の午後は、横浜市南区で工事を進めていた「山王台風の子こども園」の引渡しの立会いをしてきました。「山王台風の子こども園」は、隣接する山王台幼稚園さんが運営する認定こども園です。




外構や内部も少し残工事が有りますが、これからの準備も有るため、本日の引渡しとなりました。

外部の仕上げにコンクリート打放しと再生木ルーバーを採用し、シンプルでモダンな雰囲気のデザインにまとめました。もともとあったヒマラヤ杉が建物とマッチしています。


内部の階段は、図書コーナーも兼ねた空間にしてみました。



書棚の横の階段は、1段飛ばしにして、子供たちがちょっと腰掛けられるようになっています。
階段室の天井を波打たせる事で、風が吹き抜けるイメージを表現してみました。

なかなか面白い階段室です。


保育室の南側(写真の右側)には住宅が建っているため、近隣の方への配慮と、園庭と保育室との一体感が感じられるよう東側の開口部を大きくとりました。窓の先には園庭があります。




この、園舎のウリは、先ほどの階段室と、屋上です。



屋上から見える景色は最高です。



遠くに、ランドマークタワー、ベイブリッジ、金沢区の小高い山などが一望できます。夏は、花火が見えるのではないでしょうか。

ウッドデッキと芝生の屋上庭園は、きっと子供たちに人気の場所となると思います。


建物の引渡しは完了しましたが、これから先生方が使っていく中で、より良い方向に変える点があろうかと思います。今後も一緒に園舎づくりをしていきたいと思います。


改めて、理事長先生、園長先生をはじめ園の皆様のご指導、ご協力に感謝すると共に、工事を請け負って頂いた株式会社 伊勝の方々、職人の方々に御礼申し上げます。

ありがとうございました。




「こどもの詩」保育園の事務所検査

東急田園都市線「たまプラーザ駅」直結の複合施設「リンクプラザ」の4階に、「こどもの詩」保育園ができます。

先週の金曜日に事務所検査を行いました。



右側が「たまプラーザ駅」です。2階部分で駅と直結します。

「こどもの詩」保育園は、ビルテナント型の保育園です。
昨年秋からの内装工事がほぼ終わり、4月の開園に向けて準備を始めています。

運営法人の社会福祉法人「保育の会」の中村先生との出会いは、弊社会長の「日比野満コラム」の第858回「駅ビル保育園」をご参照ください。

日比野満コラム→http://colum.hibinosekkei.com/

保育室からは、たまプラーザの街並みが一望できます。


木をモチーフにしたオブジェを造りました。
各保育室は、暖かい日差しが差し込む明るく気持ちの良い空間になりました。



廊下の腰壁にはタイルを張りました。少し濃いめの着色をした木枠が温かさを演出しています。

当日はまだ工事中でしたが、中庭も有ります。

駅直結のテナント型保育園ですが、居心地の良い保育園になったと思います。

3年前は、全国の自治体で最多の1552人の待機児童がいた横浜市ですが、待機児童ゼロ対策の
成果があり、どうやら目標を達成しそうです。新たな転入などで、再び待機児童が出るとも言われていますが、施設の拡充は一段落したとの事です。

一方で、懸念されている事は保育の質の問題です。
ソフトとハードの両面はありますが、テナント型であってもビル内にいる事を忘れてしまうような保育空間を造る事が私たちの仕事だと思います。

保育園・幼稚園など、幼児施設の事でお問い合わせは、日比野設計「幼児の城」までお願いします。
「幼児の城」HPはコチラ → http://www.e-ensha.com/






工事進行中です

現在、数件の物件の工事が進んでいます。

2月末に完成予定の、学校法人岩谷学園の新校舎です。




外壁・サッシ等の外装がほぼ終わり、現在、内装工事が急ピッチで進行中。
もうすぐ足場解体の予定です。

ネイルやメイク、美容師養成などの美容系の専修学校「岩谷学園ARTISTIC B」となります。
現在の1号館からの引越しとなり、1階には学生の店「felice」も入る予定です。

2月末の竣工予定です。

学校法人岩谷学園「ARTISTIC B」 詳しくはこちら→http://www.artisticb.ac.jp/




もうひとつの現場は、戸塚区で工事中の保育園です。



鉄骨の建て方もほぼ終わり、今週に検査機関にて中間検査を受け、
合格後に床のコンクリートを打設していきます。

3月末の竣工なので厳しい工期ですが、子どもたちやお母さんのためにも、待ったなしです。












障がい者通所施設 湘南むぎばたけのコンクリート打ち

昨日は、藤沢市で工事中の障がい者通所施設 湘南むぎばたけのコンクリート打設を行いました。



1階の壁〜2階の床までで、約120㎥のコンクリートの打設です。
好天に恵まれ打設日和となりましたが、寒かったです。

いつも思いますが、建築の仕事は人によるところが多いです。
鉄筋を組む、型枠を組む、コンクリートを流し込む、型枠をたたく、打った後表面を押えるなど・・・。
こういった作業は昔から変わりませんね。

測定するツールなどは技術の向上で精度が上がったり簡単になっていますが、
建物を建てていく過程では、人による作業がほとんどです。

自動車の組み立てとは対照的ですが、そんな人中心のアナログ的な現場はやはり楽しいです。
多くの職人さんが造り上げていく訳ですから、完成するまでに延人数では相当な数の人が関係してくるわけです。

お施主様と施工会社、私たち設計監理の3者が息が合って出来上がった建物は喜びも大きいものです。

3月の竣工めざして、無事故無災害でよい建物にしたいと思います。




エンゼルおおぞら保育園の上棟式

 横浜市戸塚区で工事中のエンゼルおおぞら保育園の上棟式に出席してきました。



鉄骨の骨組みが立ち上がり、簡単ですが関係者出席のもと、上棟式を執り行いました。
式は22日の土曜日でしたが、あいにくの雨模様でした。そういえば、地鎮祭も雨でしたね。

寒い中、お施主様、保育園の運営法人、自治会の皆様、工事・設計関係者が出席して、
上棟式が行われました。
神主は呼ばず、関係者で四方に塩、米、お酒を撒いて清め、上棟のお祝いと工事の完成を祈りました。

最近は上棟式を行う事が少ないのですが、ひとつのけじめとして良かったです。


完成模型も用意して、皆様に見ていただきました。




来年3月の完成をめざして、これから内外の仕上げ工程に入ります。
完成まで、無事故無災害を目標に協力して工事を進めて行きたいと思います。



障がい者通所施設 湘南むぎばたけの現場

工事進行中の湘南むぎばたけの現場です。



埋め戻しが終わり床スラブの下に入れる断熱材のスタイロフォームを敷き詰めています。

現場は進んでいますが、改めて設計内容の見直しも行います。
トイレ内の動線や、靴の履き替えスペース、他使いかってや安全面の再チェックを行い、必要であれば変更を掛けていきます。

実際の施工図が出てくると、収まりや設備配管とのからみなどから変更をしいられる場合がありますが、前述したように機能面・安全面の見直しも行います。

現場は、第2の設計の場でもあるのです。




秋も深まり、木が色づき始めています。

会社の近くでは、山下公園や県庁前の道路のイチョウがきれいです。



↑ 山下公園の前



↑ 県庁の前の道路(正面が横浜スタジアム)

完全には葉っぱが黄色くなっていないので、ちょっとまだ早いのかもしれませんが、
自然界の色のコントラストは本当に美しく感じます。





(仮称)みその保育園の地鎮祭と横溝屋敷

横浜市鶴見区で工事が始まる(仮称)みその保育園の地鎮祭に列席してきました。
晴天に恵まれ、良い地鎮祭となりました。



気付けば最近、竣工式と地鎮祭の記事が多いですね。


鎮物です↓




敷地は鶴見区獅子ヶ谷の調整区域内にあります。
付近には獅子ヶ谷市民の森や二つ池が有り、自然に恵まれたすばらしい場所です。

「みその」は以前この地域が御園と呼ばれていた事から保育園の名前がみその保育園となりました。

設置法人は敷地の近くで、現在、特別養護老人ホームを運営されてる、社会福祉法人 横浜鶴声会
様です。ちなみに、このみその保育園が初の保育事業です。



また、敷地から歩いて1〜2分のところに、横浜市指定文化財の「横溝屋敷」があります。

横溝家は16世紀末、慶長年間に獅子ヶ谷村の名主を務めて以来、江戸時代を通じて代々名主を務めてきたそうです。

現在は、江戸時代末期の農家の長屋門や母屋を当時のままに残し、養蚕道具、農具などの資料が展示されています。

立派な長屋門です。↓


長屋門をくぐると正面に母屋があります。



茅葺屋根の立派な建築です。

2月に訪れたときは、屋敷内にところ狭しと、雛人形が飾ってありました。



様々なお雛様は一見の価値ありです。


これから3月の竣工を目指して工事が始まります。
施工は、地元鶴見の松尾工務店さんです。

無事故無災害で4月に子どもたちを迎えられるよう協力して工事を進めたいと思います。








南戸塚保育園の落成式

20日(土)は、横浜市戸塚区で完成した南戸塚保育園の落成式がありました。

当日は天気も良く、竣工式には良い日となりました。



外壁に濃紺を使いました。
あまり外壁に使はないのですが、きれいな藍色はサインを引き立たせよい雰囲気になってます。



玄関廻りは木を張り、温かい雰囲気です。
沢山のお客様にお越しいただきました。



庭は、天然芝を張っています。
多少管理の難しさは有りますが、やはり芝の園庭は良いですね。



1階の部屋は天井までのサッシで、庭に向かって開放的で明るい空間になってます。
奥の色が付いている壁の部屋は幼児便所です。



玄関の横には、道路に面するサッシの内側に飾り棚を設置しました。
子どもたちの作った作品や花などを置いていただけるようになっています。



図書コーナーは木製の本棚に囲まれ、少し床を下げています。
壁には色が着く予定です。


理事長の上山先生より感謝状を頂きました。
ありがとうございます。




途中、保育士さんたちによる豊年太鼓の披露がありました。
おなかに響く太鼓の音は感動ものです。





落成式の後のパーティーには、手作りの料理をいただきました。
ももの会さんは食育に力を入れていて、どのお料理も気持ちのこもったおいしい料理でした。

調理師の方からひとつづつ料理の説明がありました。



説明付きです。美味しかったです。




施主のももの会様は、前回のブログで書いた(仮称)戸塚保育園と同じ法人様です。
1週間のうちで、同じお施主様の地鎮祭と竣工式がある事はそう多くはありません。

前回も書きましたが、4件目の保育園を担当させて頂いている事は、ほんとうに感謝の一言に尽きます。

戸塚保育園の工事が始まりますが、改めて気を引き締めてよい園舎を造りたいと思います。





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